近隣の惨状
うちも鹿害がひどかったが、近所を歩いてみると更にひどいことになっている。
もう、思わず目を覆いたくなるような惨状だ。

これはうちの庭の、ネットの外側。
桜の幹が食べられている。
ぐるりと食べられているので、もう生きていけない。
この葉陰(ネットの内側だけど)にベンチを置いてシッティングエリアにしていたのに・・・
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お隣。向かいのお宅もかなり食べられている。
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このお宅では、多分シラビソ?の太い木々が全て食べられている。
ここまで大きくなるのに何十年もかかっただろうに・・・
手前右のマユミ。
毎年たくさんのピンクの実を楽しみにしていたのに・・・ここまで食べられもう終わりだ。
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細い枝も中太のものも。
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ここのお宅はひどいことに、庭にたくさん林立している雑木の殆どを食べられてしまっている。
勿論幹を全て食べられているので生きていけない。
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どこを歩いてもこういう状態が続く。
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この木々たちももう死んでしまう。
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大きく育ったこの木々も・・・
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向うの奥の方も殆ど食べられている。
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この木は写真では分からないが、とても樹齢のいった大木なのだ。
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こんな光景がどこまでも続く。
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この木も・・・こんなに元気に何十メートルも伸び青々と葉を茂らせているのに・・・
もうお終いだ。
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雑木はことごとく食べ尽されている。
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このオオカメノキが生えているのは誰の土地でもないが、毎年美しい花がたくさん咲き秋には赤い実がたわわに実り道行く人の目を楽しませてくれているので、近くの人が食害されないように幹巻きテープを巻いていたのだが・・・
幹巻きテープの部分は積雪に埋まり、その上を全て食べられた。
ここまで見事な花付きに育つまで何十年かかかったろうに・・・もうこれも死んでしまった。
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こういった樹齢何十年、もしかしたら百年以上も、厳しい環境に耐えながら生き続けてきた木々がわずか一日の食害で消えていく。
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雑木にしても、ここまで成長するには何十年かかった事か。
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普段、鹿はクマザサなどは食べないはずなのに、雪の外に出ている葉は皆食べられている。
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このお宅はこの木を車の日除け代わりにしていた。
この木に野葡萄が絡まり、秋にはたくさんの実がついて美しかった。
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ここのお宅も・・・
たくさんの雑木がある庭だったが、ほとんどが食われている。
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この木も・・・
こんなに元気そうに生き生きしているのに・・・
幹を全て食べられているので、もう生きてはいけない・・・
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食べないのは白樺とカラマツくらい。
他は針葉樹でも落葉樹でも殆どなんでも食べる。
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美しい蓼科山が、悲しい。
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シャクナゲも・・・自生のものも、植えたものも、鹿の届く範囲は全て食べられている。
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こうして見ていると、辛くて涙が出てくる。
これらの写真は、うちの周囲のほんのわずかな範囲なのだが、それでもこんなひどい状況。
これが、どこまでも何キロにも渡ってこういう状態が続く。
もはや鹿ネットをしてうちの庭だけ無事なら・・・などと言っている場合ではないのだ。
そんな状況ではない。
でも私がもっと悲しいのは、これほど深刻な状況でありながら、本当に憂いている者はあまりにも少ないということ。
殆どの人が都心や市街地に住んでいるので、山の、こうした被害の状況が分からない。
分かっても深刻には考えない。
自分には関係ないから。
Top▲ | by sukomama | 2015-03-27 14:30
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