朝6時の外気温、3℃。
日中の最高気温、15℃。 もう・・・・このところ鹿との戦いが大変なことになってきて・・・・ 身も心もクタクタ~・・・・・ 夜中の1時過ぎにスコが吼えるので目が覚めた。 飛び起きて懐中電灯を持って庭を照らすと・・・・ ライトの光を受けて輝く双眸。 ぎゃーーーー!鹿だよー! 庭に鹿が入ってるーーー!! この数週間、庭を見るたびになんかおかしいなあ、おかしいなあ・・・と思っていたのだ。 花壇のあちこちに何者かの大きな足跡・・・・ 毎日庭の花や新葉が忽然と消えている・・・・ 白い名札を引っこ抜かれた跡・・・・ 鹿?でもネットをしているのだから庭に入るわけがない。 そう思って気にしなかったけど、やっぱり犯人は鹿だった。 庭に侵入していたのだ。 よくよく注意して庭をチェックしてみたら、ネットが一部破れて大きな穴が開いていた。 鹿でも十分入り込める大きさの穴。 ここだー、と思って紐でしっかり繕っておいた。 そしたら次の日・・・・ また鹿に入られた。 ネットの別の場所に穴が開いていてそこから入られたのだ。 どうやら鹿がネットを食い破って穴を開けるらしい。 庭中のネットを念入りにチェックして、ネットの糸が一本でも切れている妖しそうなところは全て繕って塞いでおいた。 しかし・・・・ その夜もまた鹿に入られた・・・・ 今度はネットの下をくぐって侵入してきたのだ。 ネットの裾は特に固定するでもなくそのまま垂らしておいたのだが今までそれで侵入されたことはなかったのだ。 本にだって「地面にネットを垂らしておくと、ネットに足が絡まるのを恐れて近づかない」って書いてあったし。 これは大変だ!とすぐに下界に下りてD2でロープ止めを何十本も買ってきた。 一日中かかってようやくロープ止めでネットの裾を全て固定し終えた。 靴のかかとでグシグシ深くまで差し込んでおいたから、これで大丈夫だろう。 ・・・・と思っていたのが甘かった。 またしても夜に鹿に入られた。 夜中の1時過ぎにスコが何かの気配を察して突然吠え出した。 「えっ、まさか!」と思って懐中電灯で庭を照らすと・・・ そこには何食わぬ顔で庭の植物を食べ漁っている鹿の姿が・・・・ 急いで庭に出ると、気付いた鹿はパニックになって大暴れした挙句ネットを突き破って逃げていった・・・・ どこから・・・どうやって入ったんだ?・・・・ 真っ暗な中、懐中電灯片手にチェックしてみるとなんと! しっかり差し込んでネットの裾を止めたはずのロープ止めが、引っこ抜かれていた。 鼻面でネットの裾を思いっきり上に持ち上げロープ止めも引っこ抜いて、ネットの下から侵入していたのだ。 よく考えてみたら鹿ってものすごく力があるのだ。 以前だって鹿除けに庭の周囲に太い針金を張っていたのを、簡単にちぎって侵入した。 今年も、ネットに角が引っ掛かった鹿が、最後には十数本の杭を引っこ抜いて角に数十メートルものネットを絡ませたまま逃げていった。 時々車と鹿が衝突する事故が起こるが、大抵車が大破するくらいの大事故になる。 鹿が全力を出したら、こんなロープ止めなど簡単に引っこ抜けるのだ。 しかしこのままにしておくと再び鹿に蹂躙されてしまう。 もう泣きながら、石板をネットの裾に置いて重石にしていった。 石板1枚4キロ近くある。 3枚ほど重ねればどんなに力を込めても鼻面だけでは持上げられないだろう・・・・ こうして家の下に積んであった石板をせっせと運び、とりあえず心配な箇所だけ重石を積んでいった。 これでとりあえずは大丈夫だろう・・・というところまで終了したのは夜中の3時を過ぎていた。 勿論着替えている暇などなく、パジャマのままで手をドロだらけにしながらの作業。 終った時には本当に精根尽き果てていた。 「いつか鹿除けネットをきちんと作り直さなければ・・・」と思ってはいたが庭作業があまりに忙しくてついつい後回しになっていたが・・・ もう一刻の猶予もない。 明日からすぐに着手しなければ! ・・・・しかし・・・・実はこれはこのあとずーっと続く長い長い鹿との戦いの幕開けであったのだ・・・・ 庭に侵入する以前から、毎日少しずつ植物達が食い荒らされていた。 大好きだった銅葉の西洋ニワトコ。 植えて数年、やっと私の背よりも高くなってきたのが・・・ 食い尽くされて半分以下になってしまった。 ネットはしていたのだが、ネットの目の大きさが15cm四方くらいあるので、その隙間から口先を突っ込んで、境界線に植えた木々が皆食い尽くされてしまったのだ。 見事だったハクロニシキも・・・ 僅か30cmの枯れ枝に。 でもこれなんか良かった方。 まだ葉が少し残っているから食害をちゃんと防げばまた蘇ってくれると思う。 ひどいのは・・・これ、カルミア。 全ての葉を完全に食べられてしまった。 もっと悲しいのは・・・これ。 「入荷したら教えてくれ」と植木屋に頼んでいたりネットも探したりして、何年もかかってようやく念願かなって買うことができ、喜んでいたマロニエ。 新芽を全て食べられ、完全に死んでしまった。 もっとひどいのは・・・ 一番のお気に入りのこれ、クリムゾンキング。 Jマートで売れ残っていたのを処分直前にレスキューしてきて、大事に育ててやっとこれも私の背丈にまで大きくなってくれたもの。 それが・・・・ わずか20cmの棒にされてしまった・・・・ これらの子供達を前に、何時間も泣き続けた。 宿根草はまだ根が残っていたら生き残る確率が高いし、もしダメになったとしても殆どのものはまた入手ができる。 しかし木は・・・・ 成長するのに何年も掛かるし新芽を全て食べられたら簡単に死んでしまうのだ。 なかなか入手できないものもたくさんある。 朝になって、まだ重石を置いていなかった場所にも石板を置いていった。 前述したように石板の重さは1枚4キロくらい。 それを1箇所につき3枚重ねていく。 家の下に積んである石板を一枚一枚運んで、敷地の境界線のネット全てに重石を置いた。 一枚4キロの石板を家の下から数十メートル離れたネットまで、運んでは積んで運んでは積んで・・・ それを200回・・・300回・・・・ 繰り返し続けて、終った時には暗くなっていた。 もう一歩も歩けないほど体中がガクガクになった。 Top▲ |
by sukomama
| 2011-09-27 19:57
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