本日の行き先は、今回の旅のメイン・イベント?であるリトル・ラングデール。
リトル・ラングデールなんて湖水地方でも聞いたことないよね。 私もそうだった。 湖水地方と言えば旅行者は(特に日本人は)ウインダミアにピーターラビット(のニア・ソーりーやヒル・トップ)、ワーズワースのダヴ・コテージ、グラスミア・・・あたり? でも実は、湖水地方にはこうした著名な観光名所以外にも素晴らしい場所がたくさんあるのだ、ということを改めて思い知らされた。 地図で見ると分かるけど、湖水地方には湖がたくさん点在している。 こうした湖や山、というか低山?はそれぞれ風光明媚なトレッキング・コースとして訪れる人も多いのだ。 勿論観光バスで乗り付ける団体さんは論外だが。 日本にいる時、湖水地方をあれこれ調べているうちに、個人の旅行でこの湖水地方をトレッキングして歩いた人の旅行記を見つけた。 そこに載っていた湖の写真がたいそう美しかった。 特に「リトル・ラングデール」と記された写真は・・・なんか、一目見て「ここ!ここ、行きたい!」って思わせた。 どこにあるのか全然知らなかったけど、もう何が何でもここに行くのだー!って心が決まってしまった。(笑) アンブルサイドから田舎の道をクネクネと走り、リトル・ラングデールに至る小道の入り口まで来た。 看板には「リトル・ラングデール こっち」と書かれているが(ほんとかよ)、その下には「車では行けないよ」って書かれてある。(笑) 「どーしよー?」 「なにがあるんだろう・・・?」と不審に思いながらも、こんな細い道を進んで行って、途中で進めなくなりバックで戻ってくるのも勘弁、なのでここで車を置いて歩いていくことにした。 てくてく、てくてく・・・・ のどかな田舎道を歩く。 前後左右、上下・・・私たち以外には全然人気がなし。 のどかな鳥の声だけがあちこちから聞こえてくる。 平和だー・・・ 道端には定番、ジギタリス。 のんび~り気持ちよく歩き続けていると・・・ げげっ! な、なんということでしょう!それまで歩いてきた道が突然水の中に・・・・! とーとつに道が水没ー! 「この先車では行けないよ」ってこのことだったのかー。 う~ん、イギリスらしい。 日本だったら「道が使えない!」とか「危ない」とかウダウダ苦情のつぶてで、自治体はヘーコラ、すぐにこんな味のある景色なんか抹殺されちゃうんだろうなあ。 道は水没したけど、そのそばに橋があってちゃんと渡れて進めるようになっている。 ここがまた素晴らしく美しくて・・・ 橋のたもと、河岸はこんなみずみずしい緑いっぱいの世界。 歩いてきた道がいつの間にかこんな絵のような水辺の光景に・・・ うっとり~・・・ ここら辺はスレートの産地ということで、ここにもスレートの小山が。 これ、積み上げたんじゃなくて、土の中は土ではなくこんな石板なのね。 これはこれで植物とか植えられなくて大変そう。 しかし反対側には緑滴る素敵な眺めが開けてきた。 更にスレートの小道を進む。 でもこれってレイズドベッドとかに使ったらいい感じだろうなぁ。 すると・・・・・ とうとう眼前に夢のように美しいリトル・ランングデールの光景が・・・ 素敵ーーー・・・・・・ なんだか夢の中の光景みたい・・・・ ダーも私も、あまりの素晴らしい風景にもうボー然として・・・ しばし魅入っていた。 人っ子一人いない、鳥の声だけが響き渡るこの夢のような光景に我を忘れて、二人して写真を撮りまくったりビデオを回したり・・・ そしてさらに歩を先に進めると・・・ 誰もいないと思っていたところが突然コテージが現る。 2、3軒の家が。 そしてそこになんとコッコちゃん達が・・・ かわい~い。 こんな夢のような景色の中に住んで、コッコちゃんもいて・・・ なんて羨ましい暮らしでしょう! あ、でもやっぱりここも住んでみるといろいろ苦労はあるのかも。 でも、せめて死ぬときはこんな景色の中で死にたいなあ・・・ 余命あとわずか、ってなった時には絶対ここにきて最後の時を迎えたいなあ・・・・ あぁ、でもアヤシイ奴って追い出されちゃうかなあ・・・・ などどとりとめなく思い巡らせつつもと来た道を戻って行った。 リトル・ラングデールに続く小川(これはきっとさっきの突然道が川、のあの川だと思う)になにやらとっても素敵な橋が架かっている。 行ってみよう、と二人で橋まで歩いた。 すごくかわいい橋! ホビット村みたいー! 橋を渡ってみる。 なーんて素敵・・・ 本当に絵のような景色の中に、絵のような可愛い橋。 やっぱり映画に中のホビット村って、こんなイギリスの田舎の風景をお手本に作られたんだろうなあ。 これまた日本だったら「危ない」とか「子供が落ちたら・・・」とかいってすぐに撤去だろうな。 こうして言葉を失うほど感動した美しいリトル・ラングデールをあとにして、車に戻り、次の湖、ターン・ブレアに向かった。 ターン・ブレアはリトル・ラングデールとはまた一味違った風景。 こっちはやや荒涼としているかな。 ここも湖の周囲には散策路があり、別のトレッキング・ルートへも続いている。 こちらは湖のそばのカーパークには数台の車が停まり何人か人出があった。 でも、湖のほとりには誰もいなーい・・・・ でも下はウサギとかヒツジとかフンがいっぱーい・・・ はあぁーーー・・・・・ ほんとに、ほんとに、ほんっと!に・・・・・ 美しいところだったーーー・・・・・ 来て良かった!ほんと、良かった! 「湖水地方行ってみたいわぁ」とか言っても、観光バスでウインダミアだけちらっと見てお土産買って帰っちゃう人が殆ど(特に日本人)。 湖水地方にはこんな素晴らしい景勝地がまだまだたくさんあるんです! 「死ぬまでに行きたい美しい土地」ってのにリストアップされてもいいくらいな素晴らしい光景が。 それを見ずして一生終わっちゃうなんて・・・すっごく勿体ないと思うけどなあ・・・。 さてさて・・・ ここで例によって船酔いグルグルビデオのアップ。 あーあ、こんな素晴らしい場所を撮るんだったらもっとちゃんと撮影の練習しておけばよかった。 しかも、よく分からなくて低画質にしちゃってるし。 あー、失敗・・・・・グルグル・・・・色よくないし・・・・ Top▲ |
by sukomama
| 2013-06-25 13:59
| イギリス 2013年
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