楽園はここにあり
うちのダーさまは今週ずーっと休み。
来週も休み。
今年の有給の殆どを、この7月後半にとってもらった。
7月下旬なら例年通りなら梅雨も明けてすがすがしい気候になる。
私の大好きな7月。
あっちもこっちも・・・と行きたいところがたくさんあるので、できるだけたくさんのところに一緒に行けるよう有給をとってもらった。
お庭のきれいなカフェやレストラン・・・・。
ところが・・・・

先日行ったミントガーデンの庭の荒廃ように愕然として、やっと理解した。
梅雨が明けた後って、「お庭の素敵なカフェやレストラン」ってないんだ・・・・
梅雨が明ければ夏休みも本番、店をやっている方は庭どころじゃない。
本州だと梅雨の間にもう庭はぐちゃぐちゃになり、梅雨が明ければ観光の最盛期、忙しくて庭のお手入れどころではない。
なんとか見られるのは、庭を見せることを商売としている観光庭園くらいだ。
更に、うちでは梅雨が明けてからがいろいろな花が咲き始めて庭の最盛期に突入するので、すっかりそのつもりで梅雨が明けてからあちこち訪れようと計画したのだが、下界ではこの時期はもう目ぼしい花は終わっているのだ。
今の時期にあれやこれやの花が咲いているのは、うちと北海道くらいのものだ、ということが分った。

でもせっかくダーがまとまった休みをとったので、以前から久しぶりに行ってみたかった「御泉水自然植物園」にでかけた。
本当はそれどころではなく1分でも惜しいくらい忙しいのだが、毎日毎日炎天下での重労働にダーの顔がだんだん険しくなってきたのと、私も昨日一日中過酷な労働を続けて体ボロボロ、歩くことも辛い状態だったので、このあたりでちょっと一息入れようかと。

しかし楽しみにして出かけた御泉水も特筆するようなものはなにもなく・・・・とにかく何もなかった。
コケとかクマザサばかり。
「・・・・うちの近所と同じだね」
「・・・・うん、いつもの散歩コースと同じ風景ね・・・」
入場料を払って入園するほどのものでもなかった。
楽園はここにあり_f0153164_22311178.jpg

そのあと女神湖の周囲の遊歩道を歩いたが、これがまた暑い!
しかも悲しいことに、湖の周囲にはちょっと一息入れるようなこじゃれたカフェも何もないのだ。
そんなこんなんで暑さと疲労でぐったりして帰ってきた。
で・・・帰ってきたその場所は・・・・・・
まだしょぼいとはいえ、色とりどりの花や瑞々しい緑。
朗らかな鳥の声。
ほっとする涼しい木陰・・・・。
ここが一番いいじゃ~ん!

春の花と初夏の花と夏の花が一斉に開花し始め、薔薇もオールドローズとモダンローズとランブラーも、一度に咲き始め、日向こそ日差しは高温だが気温そのものが低いのであまり暑さを感じず時折吹く風がひんやりと心地よい、日陰は涼しく気温はだいたい25℃ほど。
・・・・休みをとってわざわざ他のところへいく必要なんかない、ここが一番なんじゃない?
ひんやりとしたそよ風にゆらゆら揺れる今が盛りのデルフィニウムの鮮やかな花穂を眺めながらつくづく思った。
「あっち・・・こっち・・・とわざわざ出かける必要なんかないんだ。灯台下暗し、一番心地よい庭はここにあったんだ。楽園は目の前、自分の家にあったんだ・・・・・」

雪と氷に閉ざされ寒くて辛い冬の日々を送りながら、過酷な環境に多くの植物達が生き残れず亡くなりながら、手付かずの自然?の厳しい環境に汗と涙を流しクマザサと縦横無尽の木の根と掘れば必ず出土する巨岩と戦いながら、来る日も来る日も足腰立たなくなるほどの過酷な重労働に体をボロボロにしながら・・・・そうして作ってきたこの庭が、いつの間にか最高の楽園になっていた・・・・
なんだか涙が出てくる。
今まで苦労してきた甲斐があったというか・・・

これからも頑張って、自分にとっての最高の楽園つくりに励んでいこう!
Top▲ | by sukomama | 2010-07-23 21:43
<< 今日も炎天地獄 | ページトップ | 果てしのない労働地獄 >>
"basic photo wt" Skin
by Animal Skin