スコはベジタリアン
ここ、蓼科はカビ天国である。
軽井沢がカビカビでひどいのは知っていたが、まさかここもそうだとは思いもしなかった。
以前、近くのカフェのオーナーが「軽井沢は湿気とカビがひどいので、近年蓼科に越してくる人が多いんですよ」って言ってたけど、なんの、なんの、蓼科だってかなりひどい。
住んでみて分ったんだけど、寒冷地はカビがひどいのだ。
普通、寒冷地は涼しいからカビなんか無縁だと思うでしょ?
ところが、気温が低いほどカビは多いのだー。

空気は、温度が高ければ高いほどたくさん水分を抱え込んでくれる。
暖地では空気が水分をよく抱え込んでくれる(つまり蒸発)ので、そこらへんに水があってもすぐ蒸発して乾く。
でも寒冷地は気温が低いので、空気が全然水を抱え込んでくれずいつまでもジトジト濡れている。
つまり水分がなかなか蒸発しない。

真夏、一点の雲もない抜けるような青空、「う~ん、今日は洗濯物がよく乾きそう・・」と思って外に干しても・・・・少し乾くだけで1日たってもジットリしている。
例え晴天が何日も続こうとも、何日洗濯物を干し続けようとも・・・永遠に乾かない。
気温が低いから。
そんなわけで常にそこらじゅう湿気が留まっているので、ここはカビやキノコだらけ。
靴もうっかり仕舞わないとカビだらけ。
布団もワンシーズン使わないとカビ。
勿論服も。
布巾もカビ、タオルもカビ、歯ブラシもカビ・・・。
そして、清潔なはずの土を使い種を蒔いた種床にも。
昨年からずっと試している挿し木も、挿し穂に100%カビ。
そしてとうとう・・・スコの耳にまでカビが生えた!
・・・といってもこれは原因はアレルギーなんだけど。
そんなわけで今日は朝一番に獣医さんへ行った。
幸いダーも仕事が午後からなのでスコを(押さえつけて)連行してくれた。

獣医さん入り口カウンターのにゃんこ。
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怪我をしたり病気で捨てられた猫を引き取って飼っているのだ。
そういえば先代ウェスのリンちゃんも、東京の獣医さんの玄関前に捨てられていたっけ。
診察室の中にも・・・。
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この茶色い子はいつもこの場所にいて動かない。
スコが猫を見てパニックしてもここでジー。
後方の子は・・・
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スコが猫を見て暴れるので怖くなって隠れちゃった。
かわいい。

診察の結果「カビですね」とのこと。
スコのご飯に米を混ぜるようになってから耳が悪くなり出したので、多分それが原因かと思う。
「こうした症状は治りにくいので、一生薬をつけ続けてください」と塗り薬をもらった。
家に帰り、その薬を調べてみると・・・今は本当に便利、ネットで何でもすぐに調べられるものね・・・・成分は抗生物質とステロイドとカビなどの殺菌剤。
抗生物質は化膿止めとして短期間使うのなら問題ないが、一生使い続けるものではない。
そして何よりステロイド。
これは、塗った直後は直ぐ治って喜ばれるが、止めると症状がリバウンドして更にひどい状態になる。
だから止められずにどんどん悪循環のステロイド地獄に陥る。
しかもこの薬は副作用が大きく体の機能や自然治癒力を破壊していく。
これは、どーしても仕方なく、生きるか死ぬかというとき以外には使用するべきではない大変危険な薬なのだ。
実際この薬の箱には「劇」と但し書きしてある。
つまり劇薬ね。
こんなものを一生使い続けては絶対いけない。
あと殺菌用のものはこうした薬でなくても、もっと穏やかで自然なものがいくらでもある。

東京にいたときはホリスティックの獣医さんを見つけ出し、通っていた。
薬も自然なものや穏やかなもの、ホリスティックのもの、と安心して使えた。
でも、ここではそんな気の利いた獣医さんなどいない。
というわけで、またまた私がなんとかすることにした。
犬のアレルギーのこと、一から再び調べ直し、食べ物ももう一度検討することにした。
そんなわけで、耳の症状が良くなるまではしばらくは蛋白質抜きのご飯。
お腹が空くだろうけど仕方がない、これがスコ、お前が背負っている運命なのだ。
スコはしばらくベジタリアンなのだー。

もともとウェスティーは、昔からケアン・テリアに時々生まれてくる白い子を、面白いからと人間の愛玩用に白い子同士を何度も何百年間も掛け合わせ続けて、人間によって人工的に作られてきた犬種だ。
白い子は本来虚弱な体質で、それを何世代にもわたって掛け合わせ続けたのだから、ウェスティーがほぼ100%アレルギーやら病弱やらなのは当たり前。
人間によってこんな因果な体質を持って生まれてくるようにされてしまった。
それを思うと、とても不憫だ。

スコ、お前は幸せだよ、ママが生まれつき病気ばかりしていたおかげで医者も薬も信用しないですんで、いろんな病気やアレルギー、免疫疾患などの知識があり食べ物のこともよく分るから自分でケアできるんだから・・・。
普通のウェスはね、飼い主が獣医さんに言われるままステロイドを使用し続けて止めることが出来なくなり、やがて体のアレルギーにもステロイドを飲ませられて、薬のせいでボロボロになり癌になって死んでしまう・・・・多くのウェスがそうした犬生を辿っているんだよ・・・。
わかってるの、おい?
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ほげ・・・
Top▲ | by sukomama | 2009-03-11 13:42
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