自分の庭を知る
今朝はこの冬一番の冷え込みだった。
朝7時の外気温、-18℃。
それでも北海道に比べたらまだまだ楽な方だ。
あちらでは場所によっては-20℃、-30℃まで下がるところもあるし。
それを知ってからは、なんだか悠然と構えていられるようになった。

念のため水道を出してみると・・・ちゃんと水が出る・・・よかった。
あれだけ苦労して巻き直した凍結防止ヒーター、無事に働いているようだ。
・・・・と思っていたら・・・・段々水の出が悪くなり・・・とうとう止ってしまった・・・。
まっじぃー?
凍結したのー!?
そ、そんなあ・・・・
でもなんだかちょっとおかしい。
念のため近所に人に電話したら、そちらも水が出ないらしい。
うちが問題ではないようだ。
なんのことはない、大元の貯水池のポンプがが凍結?したらしい。
直ぐに工事を始めて直していたが、結局水が出るまでに午後までかかった。
はあ・・・・・
ダーも言ってたけど、やっぱり毎年何かしらトラブルに見舞われる・・・。
でも、うちの水道やヒーターが壊れたんじゃなくて良かった。

実際にこの土地に住み1年間庭仕事をしてみると、今までの思い込みの間違いや、新たな事実に気が付くようになってきた。
そうして分ってきた自分の庭の本当の実態。

・ 真夏でも日陰は20℃前後の低温。
・ 晴れると、太陽光線に晒された所は凄まじい高温紫外線でカラカラの砂漠となる。
・ 雨が続くと、2、3日でキノコ天国の超過湿地となる。

この両極端な過酷な気象環境、これがうちの庭の実態なのだ。
今までは「うちは超寒冷地だから・・・」と思ってきたが、寒さなどはさほど問題ではなかったのだ。
北海道ではもっと厳しい寒さで、もっと低温で、しかも殆ど雪が積もらないという過酷な条件の土地もあるのだ。
しかもそんな過酷な環境でも素晴しく美しい庭を維持しているガーデナーの方もたくさんおられるのだ。
蓼科の冬はさほど厳しい環境ではない。

シュウメイギクやアキレアやキミキフーガやタリクトラムやシモツケソウが全然大きくならないのも、ロベリアや青花フジバカマやムラサキハナナやブルンネラがずーっとちっこいままなのも、タイツリソウやダルメラ・ベルタータやアスチルベが枯れたのも、シランやミズヒキが咲かないのも・・・・始めは紫外線が高温だから?と思っていたが、その高温による「乾燥」が原因だったのだ。
ずーーっと考え続けてようやく思い至った。
そして数日雨が続くと、ちょっとでも日陰になるところは、低温のためジメジメグチョグチョの超過湿地帯になりことごとく腐って消滅する。

晴れれば乾燥砂漠、雨が降れば超過湿と、この二つの両極端な環境がうちの庭なのだ。
これからはこの条件を頭に入れて植物選びや植栽を考えていかないといけない。
・・・とゆうことで・・・これだー。
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ベス・チャトーのグラベル・ガーデンの本とシェード・ガーデンの本。
ダーのmumにバースデイ・プレゼントで買ってもらった。
バースデイは来月だけど、早めに注文してくれたのだ。
ポールさんもいるよ。
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これらのベス・チャトーの庭の本は両極端な環境の我が庭にぴったり。
ただ絶対的に違うのは、うちは寒冷地だがイングランドの暖地地方の彼女の庭は、うちでは越冬不可能な植物も多く生育している。
つまりうちは「乾燥」「過湿」「寒冷」の三重苦なのね。
それでも乾燥地の土壌改良や適した植物など、参考になることはたくさんある。

一方のポールさんの本は八ヶ岳南麓にある彼の作ったガーデンからの記載内容。
こちらも同じ長野県で八ヶ岳山麓とはいえ、標高の違いか、うちでは越冬困難なグラスもたくさん植栽されている。
でも、彼の話はいつでもとてもためになるのだ。
本や雑誌に載っている、著名な園芸科のアドヴァイスなんかよりずっと実践的で何より目からウロコの「真実」がたくさんある。
「木の根元は乾燥する」と指摘したのも彼だけだ。
普通だと山野草など冷涼な気候を好むものは「落葉樹の根元に植えましょう」なんて書かれて(言われて)いるけど、私はそれを鵜呑みにして随分枯らしてしまった。
木の根元は、雨が十分に当たり難い上にその木自体が水を吸い上げてしまうので、とても乾燥するのだ。
そんなことはどこにも書かれていなかった。
唯一スミザー氏だけがあちこちで書いていた。
あと、低木を株立ちにするやり方や、種蒔きの仕方、株分けの仕方など。
薔薇の植え付け方で、接木部分をしっかり埋めて深植えにする、と言っていたのも彼だけだったように思う。
そしてこれらの彼が提唱する園芸ヒントは、自分自身が短期間ではあるけれども実際に試行錯誤してきて「こうした方がいいんじゃないかな」とか「こうすればいいんだ!」と気が付いたことと一致する。
だから彼が言っていること、アドヴァイスしていることは全て「本当のこと」(テキストに書かれている「通説」ではなく)と思う。
とにかく・・・良いヒントは出来るだけ取り入れて、是非参考にしたい。
グラスもいっぱい植えたくなっちゃった。
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で、早速今年の作業のプランを立てるため園芸ノートを作成し始める。
挿し木の仕方だとか・・・
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苗の冬越しの仕方だとか・・・
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ガーデナーの天敵、テッポウムシの対策なども・・・(笑)
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こうしていろいろ思いを巡らせているときが一番楽しいのかも・・・。
Top▲ | by sukomama | 2009-01-25 18:11
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